プロンプト入力欄の上にある 2 つの設定は、あなたが打ち込むほとんどの語より多くを決めています。一方は絵が何であるかを変え、もう一方はいくらかかるかを変えます。人はたいてい両方を放置し、そのあとで「なぜトリミングが必要になるのか」と首をかしげます。
アスペクト比は構図であって、切り抜きではない
モデルは正方形を描いてから切り落としているのではありません。あなたが指定したフレームに合わせて構図を組みます。16:9 のプロンプトでは地平線と両サイドの余白が生まれ、同じプロンプトを 9:16 にすると、被写体が縦に積まれ、上下に空気が入ります。言葉は同じでも、別の絵です。
正方形をバナーに切り詰めてもうまくいかないのは、このためです。あなたが取り除いているのは空白ではなく、モデルが意図的に置いた構図なのです。
比率は「どこに載るか」から選ぶ
| 掲載先 | 比率 | 備考 |
|---|---|---|
| ブログのヘッダー、リンクのプレビュー | 16:9 | 共有カード用の 1200x630 に安全に収まる |
| Instagram のフィード | 1:1 または 4:5 | 4:5 のほうが画面の縦を多く取る |
| ストーリーズ、リール、TikTok | 9:16 | 被写体を上下の端から離しておく |
| マーケットプレイスの商品ページ | 1:1 | どうせ多くのプラットフォームが正方形に切る |
| サイトのメインビジュアル、横長バナー | 21:9 | ネイティブに対応するモデルは限られる |
| 印刷、ポスター | 2:3 または 3:4 | 標準的な用紙サイズに合う |
1 枚の画像が上記の複数を兼ねる必要があるなら、横長で生成し、もう一度縦長でも生成してください。安いモデルで 2 回レンダリングするほうが、1 回のレンダリング+うまくいかない切り抜きに費やす午後より安上がりです。
すべてのモデルがすべてのフレームを持つわけではない
幅は思っている以上に違います。Nano Banana 2 と Wan 系は 15 種類の比率を公開しており、バナーや縦長の帯に使う 1:4 や 8:1 のような極端なものも含みます。GPT Image 2.5 は 12 種類で、21:9 と珍しい 9:8 を含みます。Nano Banana Pro と Nano Banana は 11 種類です。
対極にあるのが GPT Image 1.5 で、ちょうど 3 種類——正方形、2:3、3:2——しかありません。基盤となるモデルが対応しているのがそれだけだからです。良いモデルですが、21:9 のメインビジュアルに選ぶモデルではありません。
各エンジンが受け付ける比率はカタログに載っています。長いプロンプトを書いたあとではなく、書く前に確認する価値があります。
「auto」という選択肢
いくつかのモデルには auto があり、プロンプトに基づいてエンジンが比率を選びます。探索時の既定としては妥当ですが、本番には向きません。同じプロンプトを 2 回走らせると別のフレームで返ってくることがあるからです。埋めるべき枠がある画像なら、比率を明示してください。
解像度は予算の判断
クレジットが消えるのは解像度です。同じモデルで 1K、2K、4K がそれぞれ、Nano Banana Pro なら 8・12・20 クレジット、GPT Image 2.5 なら 6・10・16、GPT Image 2 なら 4・8・12。最上位の段でより良いモデルを買っているわけではありません。同じモデルからより多くのピクセルを買っているのです。
| 段 | おおよそ | 使いどころ |
|---|---|---|
| 1K | 長辺 約 1024px | 下書き、SNS 投稿、サムネイル、ほとんどのウェブ画像 |
| 2K | 約 2048px | メインビジュアル、あとで切り抜くもの全般 |
| 4K | 約 4096px | 印刷、ズームできる商品写真、大判表示 |
幅 1,200 ピクセルのカードを表示するブラウザは、4K のソースから何も得られません。ファイルは重くなり、ページは遅くなり、余分なディテールは画面に届く途中で捨てられます。大きなレンダリングから小さなファイルが必要なら、リサイズと圧縮がクレジットを使わずローカルで処理します。
解像度では直らないもの
1K で眠い、あるいは濁った出力になるのは、たいていプロンプトが曖昧だったからで、ピクセルが足りなかったからではありません。同じ曖昧なプロンプトを 4K で回せば、同じ問題の大きい版が 2.5 倍の値段で出てくるだけです。
モデルがそもそも持っていなかったディテールも取り戻せません。ロゴが 1K で読めないのがモデルの創作によるものなら、4K は読めないロゴをくっきり描くだけです。代わりに画像から画像で参照として渡してください。
まっとうな既定のワークフロー
下書きは常に 1K、安いモデルで。1 回 2 クレジットなら、構図を探すあいだに 6 回間違える余裕があります。勝ち残ったフレームを、掲載先が本当に必要とする解像度で確定させる。そのうえで同じ画像が別の枠でも必要なら、切り抜くのではなく 2 つめの比率で回し直します。
商品ページならこうなります。角度を選ぶための 1K 下書き、顧客がズームするのでメインは 2K、補助カットは小さく表示されるので 1K。この組み合わせはたいてい「全部 4K」方針の半分以下で済み、ページの見え方は同じです。
フレーム、ファイル、フォーマット
画像ができてしまえば、残る判断はピクセルではなくファイルの話です。プラットフォームが JPEG や PNG を要求するときは変換が対応します。向きは回転で直ります。どれもブラウザ内で動き、費用はゼロ。生成の問題ではないものを直すために画像を作り直す前に、思い出す価値があります。
共有カードについて言えば、主要なプラットフォームが揃って寄せていく寸法は 1200x630 です。16:9 で生成してその枠に書き出すのが、いちばん損失の少ない経路です。
短いチェックリスト
比率を明示する、auto のままにしない。習慣ではなく掲載先から比率を選ぶ。プロンプトを書く前に、そのモデルがその比率を持っているか確認する。1K で下書きする。実際に見られるサイズで仕上げる。ファイルの問題にはファイル用ツールを使う。
これを一貫してやることは、どのモデルを選ぶかより価値があります。ワークスペースは両方の設定をプロンプト入力欄の隣に置いていますし、必要な解像度が分かってしまえば、各クレジット段が何を買えるかはプランのページで分かります。モデルごとの計算はクレジットの内訳で追っています。
ひとつの被写体、ふたつのフレーム
キャンペーンの仕事では、ほぼ必ず同じ画像の横長版と縦長版が要ります。両方を確実に得る方法は、1 回切り抜くのではなく 2 回レンダリングすることです。プロンプト、モデル、参照画像は同一のまま、比率だけを変えてもう一度走らせる。モデルは各フレームのために構図を組み直し、どちらの版も意図的に見えます。
16:9 のレンダリングを 9:16 に切り抜くのはその逆です。モデルが構図に使った両サイドを失い、上下では何も得られません。切り抜かれた縦型広告で被写体が端に押し付けられているのは、たいていこれが理由です。
共有カードと 1200x630 の枠
チャットアプリや SNS のフィードにリンクを貼ると、プレビューはおよそ 1200×630 ピクセルに向けて切り取られた画像から作られます。その比率から遠い画像は切られ、たいてい被写体の真ん中を横切ります。
16:9 で生成してその枠に書き出すのが、いちばん破壊の少ない道です。重要なディテールは外周から離しておいてください。プラットフォームによって刈り取る量が違うからです。
印刷に必要なのは「4K」ではなく実寸
印刷はインチと dpi で測るものであって、段位ではありません。300 dpi なら、A4 一枚にはおよそ 2,480×3,508 ピクセルが必要で、これは 4K なら余裕で足り、1K では到底届きません。5×7 インチのカードには約 1,500×2,100 が必要で、2K で足ります。
実用的なルール:印刷サイズ(インチ)に 300 を掛け、それを超える段を選ぶ。それ以上はシャープさではなく保存容量の話です。
| 出力物 | 300 dpi で必要なピクセル | 段 |
|---|---|---|
| 名刺 | 約 1,050 x 600 | 1K |
| 5x7 インチのカード | 約 1,500 x 2,100 | 2K |
| A4 一枚 | 約 2,480 x 3,508 | 4K |
| A3 ポスター | 約 3,508 x 4,961 | 4K、かつディテールを保てるモデルを選ぶ |
